ウッドフェンス材の品質基準
許容基準
下記全ての項目に関して、片面が基準をクリアしている場合は許容とさせていただきます。
両面に許容外の問題がありましたら、返品・商品の入れ替えの対象とさせていただきます。
詳しくは、返品・交換について を参照ください。
B品・アウトレット品は、以下の品質基準には該当しません。
B品・アウトレット品の品質基準などにつきましては、各商品ページに記載されている内容をご確認ください。
樹液の漏れ
ウッドフェンス用木材、枕木全般は、施工時から約4ヶ月の期間、木の成分である茶系、黄色系の樹液が水に濡れると多く染み出す場合があります。
特に、ハードウッドの場合は、量が多いことがあるので注意が必要です。
木材内の樹液が雨などで抜け落ちれば樹液の漏れは無くなりますが、樹液が下に垂れコンクリート面等を赤茶色で汚すこともあります。
汚れた場合の対処法
- 市販の塩素系漂白剤を薄めて汚れ面にかけ、ブラシ等で水洗いしてください。
- 表面の汚れは、乾いた布で拭いていただければ落とせます。
- 表面に付いた雨染み等は、市販のサンドペーパーで擦っていただければ目立たなくなります。
- 樹液が落としにくい物(お車など)の近くでの施工は以下の点にご注意下さい。
- 樹液染み出し期間の考慮
- 樹種選択の再考
- 落ちる灰汁を受けるための工夫
ピンホール、虫食い
樹種によっては、ピンホールという針を通したような穴が点在します。(右写真参照)
また、5mm前後程の虫食いがあることもあります。
これは立ち木の時に入り込んだ小さな虫によるものですが、伐採後にはいなくなってしまうので、木の中にいることはありません。
そのピンホールが木の耐久性や強度に影響が出ることは、全くありませんので、ご安心してお使いください。
木材の収縮
一部の木材を除いて木材は自然乾燥のため、含水率は25〜30%前後程度です。
納品前にも収縮が発生している材がございますが、幅に対して5%未満の収縮は品質基準内とさせていただいております。
天然木材は常に呼吸をしているため、月日が経つと1〜7mm前後縮む場合もございますが、強度面に関しましてはなんら問題ございません。
尚、施工時には縮みを考慮し加工を行ってください。
反り・そり
床材を水平に置いて、横から見ると 「山のような形」になるのが反りです。 基本、手で押せば問題ありません。但し、30mm厚の場合はクランプで水平にできます。
[反りの許容サイズ]
- 床材・面材・根太材・角材・柱材 共通
- 3100〜4000mm の長さの場合 ― 4.0cm
- 2100〜3000mm の長さの場合 ― 3.0cm
- 1000〜2000mm の長さの場合 ― 2.0cm
- ※厚さ 20mm以下の場合
- 3100〜4000mm の長さの場合 ― 6.0cm
- 2100〜3000mm の長さの場合 ― 4.5cm
- 1000〜2000mm の長さの場合 ― 3.0cm
- ※サイプレス45×45mmの場合
- 3100〜4000mm の長さの場合 ― 5.0cm
- 2100〜3000mm の長さの場合 ― 4.0cm
- 1000〜2000mm の長さの場合 ― 3.0cm
▼下記のように、端の位置から一番反っている部分までの長さを測って下さい。
曲がり
曲がりについては下記の品質基準に準じております。 ウッドフェンス材は大なり小なり曲がりがあります。 曲がりの矯正はクランプを使用すれば、簡単に直線に床材を張れます。
[曲がりの許容サイズ]
- 床材・面材・根太材 共通(角材を除く)
- 3100〜4000mm の長さの場合 ― 3.0cm
- 2100〜3000mm の長さの場合 ― 2.0cm
- 1000〜2000mm の長さの場合 ― 1.5cm
▼下記のように、端と端を直線で結び、その中央の部分の長さを測って下さい。
割れ
小口(木端の部分)貫通割れ、髪の毛のような細かい割れはハードウッドには多く見られます。
特に、アマゾンウリンの根太材・柱材等に関しては比較的大きな割れが入る可能性があります。
サイプレスは他のハードウッドと比べ、割れとひびが生じやすい木材です。
小口割れの場合は、小口から全長の30%程度は許容範囲。
髪の毛のような細かい割れは部材面に広がっていても耐久性上問題はありません。
材の表面上の割れに関しては、芯に達する割れは、長さに対し30%以内、表面上の髪の毛のような細かい割れ割れは許容とします。
割れが気になる場合には市販のサンドペーパーで擦っていただければ目立たなくなります。
▼下記のような表面の割れ(貫通していないもの)は許容範囲内となります。
▼弊社品質保証内の小口割れ(貫通しているもの)
サイズの誤差
長さ、幅、厚さとも商品表記サイズと誤差が出ます。
長さ方向の寸法誤差:表示寸法よりも約-1.0〜+5.0%程度の誤差は許容とします。
幅方向の寸法誤差:表示寸法より幅に対して5%ほどの誤差は許容とします。
厚さ方向の寸法誤差:表示寸法より厚さに対して5%ほどの誤差は許容とします。
※長さ、幅、厚さ ともに木材の収縮により寸法の狂いが生じる可能性がございます。
丸み・欠け
長手方向の角の軽微な丸み・欠けは、長さの15%以内は許容とする。
但し、片面のみ。
傷
引っ掻きキズ、フォークリフトキズは軽微なものは許容範囲と致します。
小口部
まれにチェーンソーなどでのラフなカット(下手な斜めカット、段差があるカット)があります。
但し、材は長めに製材しておりますので、契約サイズに影響を与えることはありません。
面材の表面
多少の、雨染み跡、バンドル跡、汚れ、小口オイルのシミ跡などは許容範囲と致します。
逆目(木の目の方向と逆にプレナーをした場合の毛羽立ち)は、表面積の10%以内は許容と致します。
ヒット & ミス(プレナーの削りが100%で無い部分)は表面積の10%以内は許容と致します。
※但し、イペに関しては逆目・ヒット & ミスとも20%以内を許容とする。
リブ面に関しては、リブの深み不足・リブの傷など、リブ面積の20%以内は許容と致します。
▼下記のようなプレナー(かんな掛け)の跡や毛羽立ちは許容範囲内となります。
▼下記のような桟木およびバンドルの跡は生産工程上避けられず、全て許容範囲内となります。
パテ埋め
イタウバ・ガラッパに関して、
表面のパテ埋め処理は、片面のみ許容と致します。
木粉の付着
木粉が材表面に付着しているものも許容と致します。
色
天然の無垢材ですので、色のばらつきがあります。
直射日光により、数ヵ月後に経年色のシルバーグレーに変色します。 これらは避けられませんので、許容されるものと致します。
また、材の保管中に一部、日焼けによる色の変化が出てくる場合があります。
色のシルバーグレー化は片面のみ、全体の面積の30%以内は許容と致します。
全てのお客様に平等に木材を販売する為、色を選別しての発送も行っておりませんのでご了承ください。
色により、品質が大きく異なることはございません。
節
片面の節抜けは許容。節抜けが貫通していない場合は許容。
厚さの薄いデッキ材
サイプレスの 16mm、12mm の厚さの材並びに 20×68×1800mm のフェンス材に関しては、シラタや節などに関して、上記の基準以下の材も出荷させていただいております。
これは、サイプレスの特性上避けられない状況ですのでご理解の上、ご注文を願います。
※過去、ご注文をいただいた多くのお客様には満足をいただいております。
天然樹脂
木材から分泌される混合物質。空気中で一部の成分が気化して固まるものです。
デッキでは、ほとんど見かけませんが、ユーカリ系の枕木では見受けられます。
デッキに関しては、まれにある極小・微小なものは片面は許容とさせていただきます。
カビ
カビは季節により木材と重なっている部分に発生することがあります。
しかし、拭き取ればほとんど目立たなくなります。
また、このカビは、木材を腐らせる腐朽菌(ふきゅうきん)と異なり、木を腐らせるものではありません。
特に、サイプレスは ① 針葉樹の特性 ② オーストラリアからの輸送時、高温多湿の赤道直下を通る の2つの理由から、カビがつきやすくなっております。
しかし、耐久性には問題無く、使用するに従い、色がシルバーグレーに変色をしますのでご安心ください。
右写真は、イタウバ材のカビ付着例ですが、許容範囲内となります。
辺材(シラタ)
一部、辺材(成長途中の木材の外側の部分)が混じっている木材があります。
辺材は耐久性が落ちますので、弊社推奨塗料をお使いいただくとより、ご安心してご使用いただけます。
ラフソーン
ラフソーン(荒引き材)は、上記の品質基準にとは違った基準になります。
基本的な考え方は、ラフソーンはお客様が、加工をして使用することが前提となります。 詳しくは、お問合せください。
黒い着色、シミ
プレナー加工時の摩擦による焼け、またバンドルを縛る鉄製のバンドの酸化により、木材に黒い着色が起る場合がございます。
片面の着色、シミにつきましては許容とさせていただきます。
気になる場合の対象方として、市販のサンドペーパー、サンダーで擦っていただければ目立たなくなります。
「返品」および「クレーム」について
万が一納入された商品に問題があった場合、商品の写真、お話をお伺いした上で「返品」や「商品の入れ替え」等の対応をさせていただきます。
ただし、施工後の「返品」や「クレーム」、施工費の負担等に付いては一切お受けできませんので予めご了承ください。
アウトレット品に関しましては、返品を承ることが出来ませんので、ご了承の程、宜しくお願い致します。
木材の金属汚染について
金属汚染とは、木材と金属が反応して変色してしまう現象です。
鉄を含む釘などと木材に含まれる成分が反応し、木材本来の色とは別に、黒褐色から黒色へ変色します。
不良品やカビとは違いますので、ご安心ください。
[対処方法]
5%シュウ酸水溶液を塗布すると変色を戻すことができます。
変色が戻った後は 5%リン酸ナトリウム水溶液を塗布してください。
シュウ酸は劇物として指定されており、購入するには印鑑を必要とし、薬局でしか手に入りません。
作業の際には、手袋や防護メガネ等を着用ください。
手袋は軍手のようなものではなく、ゴム手袋のように液体を通さない手袋をご使用ください。
素肌には触れさせず、また眼球や口の中などに入らぬよう充分ご注意ください。